トランプ氏、中露朝3首脳の結集に「米国への陰謀企て」とけん制

2025/09/03 16:49 

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 トランプ米大統領は2日夜、北京で現地時間3日に「抗日戦争勝利80年」の記念行事を開いた中国の習近平国家主席に対し、「米国に対して陰謀を企てる中、ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)と(北朝鮮の)金正恩(キム・ジョンウン)(朝鮮労働党総書記)に心からの敬意を伝えてほしい」と自身のソーシャルメディアに投稿した。3首脳の結集をけん制し、皮肉を込めたメッセージとみられる。

 投稿では、第二次世界大戦時の日本を念頭に、「中国が非常に敵対的な外国の侵略者から自由を確保するのを助けるため」に、米国が大規模な支援や「血」を提供したと指摘。こうした米国の役割や犠牲について習氏が言及するかどうかに注目しているなどと強調した。「習主席と素晴らしい中国の人々が、偉大で永続的な祝賀の日を過ごせますように」とも記した。

 トランプ氏はこれに先立ち、ホワイトハウスで記者団から3カ国が結集して米国の対抗勢力になることを懸念しているかと聞かれ、「全くない」と否定。習氏について「非常に良い関係にある」とし、「米国が中国を必要としている以上に、中国が米国を必要としている」と主張した。

 プーチン氏については、米アラスカ州で8月15日に「良い会談を持った」などと言及した。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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