事故リハビリで野球始めた小学生 ツーシーム始球式で笑顔 都市対抗
第96回都市対抗野球大会は3日、家族始球式があり、神奈川県鎌倉市の小学5年生、小野寺真鳥(まとり)さん(10)が登板した。交通事故によるけがのリハビリのため野球を始めたが、楽しさに目覚め、今ではチームのエースを狙う。捕手を務めた父功一さん(60)との絆も深めた一球だった。
緊張した面持ちでマウンドに立った真鳥さんが投じたのは「ツーシーム」。変化球をどうしても投げてみたかった。慣れない硬球だったが、ストライクの投球にスタンドからはどよめきが起こった。「ナイスピッチング」。功一さんから声を掛けられるとほっとした表情をみせた。
真鳥さんは小学2年だった2023年春ごろ、自転車でサッカーの練習に向かう途中で車にはねられた。功一さんが「よく生きていたな」と振り返る大事故で右足を骨折。入院や車いす生活も経験した。医師から運動の許可が出ると、リハビリとして始めたのが功一さんとのキャッチボールだった。足に負担をかけない運動として功一さんが提案した。真鳥さんは幼稚園からサッカーを続けてきたが、野球は初めて。「ボールを投げるのが楽しかった」
回復後、一度はサッカーに復帰したが、野球の面白さが忘れられず地元の軟式少年野球チームに加入。全国大会にも出る強豪チームで制球の良さを買われ、投手や遊撃手として練習に励んでいる。まだレギュラーではないが、エースを目指し功一さんと自主トレーニングにも取り組む。
功一さんは子どものころ父親と遊んでもらった記憶がない。父親はけがの影響で足が不自由だったからだ。息子と一緒にスポーツをすることが夢だったという。「家族の絆を確認したい」と始球式に応募した。
社会人野球とは特別な縁もある。真鳥さんの曽祖父は都市対抗優勝3回を誇る大昭和製紙の野球チーム創設に関わっていた。真鳥さんの夢も社会人野球選手だという。真鳥さんは「緊張したけど、良い球を投げられた」と笑顔。功一さんは「十何年後に社会人野球の選手として帰ってきてほしい。ずしんとした重い球だった」と左手に残る感触をかみしめていた。【田中綾乃】
-
ソフトバンク・大関友久 「反省と自己分析」で大胆に攻めた投球
◇○ソフトバンク7―1オリックス●(3日・みずほペイ) ソフトバンクの大関友久はいつもと少し異なる意識で登板した。 前回8月26日の楽天戦では今季自己ワー…スポーツ 6時間前 毎日新聞
-
鷺宮製作所・幡野監督「同学年3人が大ヒーロー」 都市対抗野球
第96回都市対抗野球大会は第7日の3日、東京ドームで2回戦があり、東京都・鷺宮製作所が姫路市・日本製鉄瀬戸内に4―0で勝ち、第89回大会(2018年)以来の8…スポーツ 7時間前 毎日新聞
-
JR東 Suicaペンギン交代? 熱戦で2羽投入の珍事 都市対抗
東京ドームで開催されている第96回都市対抗野球大会で、3日の2回戦に登場した東京都・JR東日本のスタンドには、交通系ICカード「Suica(スイカ)」のペンギ…スポーツ 7時間前 毎日新聞
-
日本製鉄瀬戸内・米田監督「逃さない相手が素晴らしい」 都市対抗
第96回都市対抗野球大会は第7日の3日、東京ドームで2回戦があり、姫路市・日本製鉄瀬戸内は東京都・鷺宮製作所に0―4で敗れ、34年ぶりの準々決勝進出を逃した。…スポーツ 7時間前 毎日新聞
-
ソフトバンク・中村晃、相手のすき突く好走塁で追加点 若手の手本に
◇ソフトバンク―オリックス(3日・みずほペイ) 首位のソフトバンクを支えるベテランの一人、中村晃が、相手の隙(すき)を突いて得点した。 二回に二塁打で出塁…スポーツ 8時間前 毎日新聞