ソフトバンク・中村晃、相手のすき突く好走塁で追加点 若手の手本に

2025/09/03 21:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇ソフトバンク―オリックス(3日・みずほペイ)

 首位のソフトバンクを支えるベテランの一人、中村晃が、相手の隙(すき)を突いて得点した。

 二回に二塁打で出塁して先制のホームを踏んだ中村は、三回の打席でも力を発揮した。追い込まれながらもファウルで粘り、左中間を破る三塁打を放って好機を演出した。

 次打者は5番の栗原陵矢。犠飛でも1点が入る場面で期待が高まった。しかし、3球目を打ち上げると、打球は外野まで届かず一塁後方のファウルグラウンドへ。オリックスの一塁手、頓宮裕真が背走し、グラウンドにせり出したフェンス付近へ飛んだ打球を姿勢を崩しながらも捕球した。

 すると、それを見た中村は三塁ベースへ素早く戻り、本塁に向けてスタート。好走塁で6点目のホームを踏んだ。前日の2日も1点を追う場面で貴重な同点打を放った中村は、この日もみせた。

 今季は代打もあれば、先発で出場する日もある。チーム事情により多くの役割が求められているが、その全てに対応する姿が若手選手の手本にもなっている。

 優勝を争う今だからこそ大事なことは「(2位の)日本ハムのことを意識するよりも、自分たちは何ができるかを考えるべきだ」と強調する。ベクトルを自分たちに向けて連覇を目指す。【林大樹】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>