阪神、2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝 2リーグ制で最速の決定

2025/09/07 21:11 

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 プロ野球のセ・リーグは7日、阪神タイガースが阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)での広島戦に2―0で勝利し、2年ぶり7回目の優勝を果たした。1リーグ時代の4回を含めると11回目の制覇で、球団創設90周年の年に頂点に立った。1990年の巨人の9月8日を抜いて50年からの2リーグ制で最も早い優勝決定(パの前後期制を除く)。1年目の藤川球児監督は球団初の新人監督優勝となり、胴上げされ、5回宙を舞った。

 球団が10年前、補強から自前の選手を地道に育てる編成方針に転換したことが実を結んだ。前回優勝時のメンバーが役割を理解し、遂行する集団に成長。主力の長期離脱がなく、打線は、固定された1~5番の近本光司、中野拓夢、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔の生え抜き5選手がタイトル争いの上位に名を連ねた。

 石井大智投手が連続試合無失点のプロ野球記録を更新するなど、藤川監督が「チームの心臓」と表現した中継ぎをはじめ投手陣の質が高く、層が分厚かった。投打のバランスが良く、得点が失点を大きく上回って圧倒的な強さを誇り、リーグ2位以下が勝ち越しなしという「1強5弱」状態だった。

 阪神は日本シリーズ進出をかけ、10月15日に始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに臨む。【荻野公一】

毎日新聞

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