トヨタ東日本、日本選手権初出場に王手 瀬戸「泥臭く勝つ」東北予選

2025/10/04 18:32 

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 第50回社会人野球日本選手権の東北地区予選は4日、仙台市の仙台市民球場で準決勝が行われた。

 本大会初出場を目指すトヨタ自動車東日本は、瀬戸泰地選手が先制3ランを放ち、前回大会の東北地区代表の日本製紙石巻に4―0で勝利し、10大会ぶりに代表決定戦に進んだ。代表決定戦は5日に行われる。

 宮城県出身の瀬戸選手は地元・仙台育英高2年時に夏の甲子園で準優勝を経験した。桐蔭横浜大を経て宮城県のトヨタ自動車東日本に就職して5年目。殊勲打に「自分でもびっくり」と話した。

 瀬戸選手の試合後の談話は次の通り。【高橋広之】

 ◇トヨタ自動車東日本・瀬戸泰地選手

 <四回1死一、二塁からの3ランは少し高く上がった打球でした>

 (四球から作った好機で)チームとしてもヒットが出ていない状況だったので、1点でもよいという思いでした。

 (併殺打にならないよう)内野ゴロだけは打たないように高めの真っすぐを張っていました。

 打ったのは(狙い通り)高めの直球でした。

 打った感触は良かったですが、ちょっと上がりすぎたかな。

 (押し戻されそうな)逆風だったので、レフトフライかなと思っていたら、(フェンスの向こうに)ボールが転がっていました。

 ボールを目で追っていたので、一塁を回った後に転んでしまって。入ると思わなかったのでびっくりしました。

 (日本製紙石巻に)オープン戦でもノーヒットに抑えられていたので、チーム全体で嫌なイメージはありました。その中で、チーム初ヒットがホームランだったので、チームを勢いづける1本になったのではないでしょうか。

 <入社5年目を迎え、中軸を務めています>

 結果で示すことが後輩たちに一番伝わります。

 もちろん行動で示すこともそうですが、やはり試合で結果を残すことが一番大きなインパクトになると思います。

 <ここまで接戦を勝ち上がってきました>

 そうですね。

 投手陣では昨日は中里(優介)さん、今日は(中村)隆一が先発で投げ、2試合を通じて1失点でした。

 守備がしっかりとできていることで、こうした接戦をものにできています。

 <仙台育英高校時代も、この球場でプレーしたと思います>

 (3年の)夏はここで終わりました。最後に僕が本塁に投げたけど間に合わなくて……。準決勝でした。

 <社会人で地元に戻ってきました>

 地元開催で、こうした選手権予選で結果を残せば、見てくれている人は少なからずいます。今までお世話になった人にも結果で示していきたいです。

 <チームは10大会ぶりの代表決定戦進出>

 入社してからこういった「あと一つ」というところまでも来たことがないです。

 (年齢が)一番下の子から一番上の人まで全員でつかみ取り、良い思いがしたいです。

 死にものぐるいで、どんな形でも勝てればそれでいいので、泥臭く、何としても勝ちたいです。

毎日新聞

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