フィギュア・近畿女子は三宅咲綺がSP首位 坂本花織から思わぬ電話

2025/10/04 20:08 

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 フィギュアスケートの全日本選手権予選となる近畿選手権が4日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナであり、女子ショートプログラム(SP)で9月の木下グループ杯3位の三宅咲綺選手(シスメックス)が68・56点で首位発進した。フリーは5日に行われる。

 三宅選手は高さのある連続3回転トーループ、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ルッツをいずれも着氷。本人は「得意のトートー(連続トーループ)でちょっと(ジャンプのタイミングが)詰まってしまって、焦りが出た。アクセルもいつものようにうまくいかなかったところもあるんですけど、そこから切り替えて、ルッツがうまく跳べたのは良かったと思います」と振り返った。

 フリーではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を投入予定。「朝の公式練習でも練習した時に1発目から降りれたので手応えはあります」と自信をのぞかせた。

 2022~24年世界女王の坂本花織選手(シスメックス)とはリンクメートの三宅選手は、大会前に坂本選手からかけられた言葉を聞かれると「朝電話がかかってきて(坂本選手から)『きょう、来ないの?』と。『え? 何のこと?』と返したら『朝練に来い』って……」という秘話を披露。

 「『ごめん、かおちゃん、今京都に向かっているんだけど』と言ったら『そうだった』と。(近畿選手権に)出ることを忘れられていたみたい」と言って笑わせた。それでも最後は「楽しんできてね」というメッセージをもらったようで、この日の首位発進につなげた。

 フリーに向けては「(SPで)悔しい部分もあるんですけど、切り替えて、できることをちゃんとやるという気持ちで臨みたい」と意気込んだ。【倉沢仁志】

毎日新聞

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