中国メディア、高市総裁は“女性版安倍” 「日本は右傾化?」と紹介

2025/10/04 17:01 

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 中国の主要メディアは4日、高市早苗前経済安全保障担当相(64)の自民党新総裁選出を一斉に速報した。国営新華社通信は高市氏について「日本の右翼政治家を代表する一人」と紹介し、「より積極的な財政政策の実施と、防衛費の増額を主張している」と指摘した。

 通信社の中国新聞社は、高市氏がかつて、首相を務めた安倍晋三氏の支持を受け、政策理念も似ているとして「女性版安倍」と報じた。また靖国神社を何度も参拝していると紹介。「平和憲法を覆すことを主張し、自衛隊へのさらなる権限の付与を求めている」と指摘し、「日本は急速に右傾化しようとしているのか?」と伝えた。

 中国の交流サイト(SNS)「微博(ウェイボー)」でも、保守色の強い高市氏の当選に、「極右だ」「反中国の急先鋒(せんぽう)だ」などと懸念する投稿が相次いだ。

 中国紙「環球時報」は、日本のメディアを引用する形で高市氏の当選を報じ、15日にも召集される臨時国会で首相に指名されれば「歴史上初の女性の日本の首相になる」と伝えた。【北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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