プーチン氏、露の国民的詩人プーシキンの戦争詩を朗読 その心は

2025/10/04 13:11 

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 ロシアのプーチン大統領が、各国の有識者が集まるフォーラム「ワルダイ会議」に登壇した際、19世紀前半の国民的詩人プーシキンによる戦争関連の詩を朗読する場面があった。ロシアのソーシャルメディア上では、4時間近くに及んだ登壇の長さと併せて注目されている。

 ワルダイ会議は露南部ソチで数日間にわたって開かれ、プーチン氏は最終日の2日夜に登場した。

 プーチン氏は、欧州諸国との対立について質問された時に、愛読しているというプーシキンの詩集を取り出した。1812年にあったナポレオンのモスクワ遠征での激戦を主題とする「ボロジノ記念日」という詩を前日に見つけたとして、その一節を朗読した。

 「諸種族が進軍しロシアを脅かした。だが、我々は猛攻を受け止めた」――。このような愛国主義的なくだりを紹介し、「プーシキンこそが我々の全てだ」と続けた。

 タス通信によると、専門調査会社が行ったソーシャルメディアへの投稿の分析(ロシア語、対象期間2日~3日午前10時)で、プーチン氏の登壇に関しては、長さへの注目は25%、詩の引用についてが22%を占めた。

 なお、一昨年と昨年のワルダイ会議ではプーチン氏は日本について言及していたが、今年は関連の発言はなかった。【真野森作】

毎日新聞

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