総裁選3位の林氏地元・山口 「将来担える人材と証明」と手応えも

2025/10/04 18:53 

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 自民党総裁選で、3度目の挑戦となった林芳正官房長官(衆院山口3区)は国会議員票で2位に食い込んだものの、地方票を合わせた全体で3位となり決選投票へは進めなかった。地元山口県の支援者は「残念」と悔しさをにじませつつ、「次につながる結果」と冷静に受け止めていた。

 1回目の国会議員投票で林氏は、小泉進次郎農相の80票に次ぐ72票を獲得。山口市の自民県連事務所で取材に応じた友田有(たもつ)県連幹事長は、官房長官や外相などの政府の要職を務めたことを念頭に「地方票は伸びなかったが、将来を担える人材であることが証明されたと受け止めている」と手応えを口にした。

 山口県下関市の地元事務所では支援者約40人が集まり、テレビ中継で投開票の推移を見守った。決選投票に進めないことが決まるとため息が漏れ、下関後援会の郷田祐一郎副会長は「本当に残念だが次もある。引き続き応援を」と支援者に語りかけた。

 同席した県連会長代行の塩満久雄県議は「3位に甘んじることになったが、次の戦いにつながる」と評価。林氏と小中学校で同級生だったという下関後援会の中川原真治幹事長は「議員の中で『林芳正が必要だ』と認識されていることがよく伝わってきた。次は間違いなく1番になる」と前を向いた。【山本泰久、小澤優奈】

毎日新聞

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