「全員活躍」 小泉氏らの要職起用に含み 自民・高市総裁、初会見

2025/10/04 20:17 

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 自民党の高市早苗新総裁は4日夕、党本部で就任後初の記者会見を開いた。臨時国会を速やかに開いたうえで「国民が直面している課題に取り組まなければならない。物価高対策に力を注ぎたい」と強調した。自民、公明両党の連立が基本だとしたうえで、連立の枠組み拡大について「相手のあることだ。時期的には分からないが、できるだけ急いでいろいろな方の意見を聞きたい」と意欲をみせた。憲法改正や外交・安全保障政策などの一致を重視する考えも示した。総裁選中は連立の枠組み拡大について「首相指名選挙までにできるよう精いっぱい努力したい」としていた。

 高市氏は会見で「全員活躍、全世代総力結集という形でみんなで力を合わせて取り組む」と述べ、挙党体制の構築に努める考えを強調した。党役員などの人事については「来週前半の早い時期に固めたい」とし、総裁選を争った小泉進次郎農相ら4候補について「全員活躍していただく」と述べ、要職の起用に含みを持たせた。党運営の要となる幹事長の人選については「各党と話ができる方、党全体を見渡せる方がいい」と説明した。

 また人事を巡り、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関与した議員の起用を排除しない考えを示した。「国民の代表として送り出された方々なので、特に人事に影響はない。しっかりと働いてもらう」と述べた。

 靖国神社の参拝については「適時適切に判断する」と述べ、明言を避けた。「絶対に外交問題にされるべきことではない」とし、戦没者の慰霊施設について「お互いに祖国のために命を落とした方に敬意を払い合える国際環境をつくるために努力したい」と強調した。【遠藤修平、森口沙織、内田帆ノ佳】

毎日新聞

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