「経済が動き出す」 高市氏の総裁選出に地元・奈良喜び 涙流す人も

2025/10/04 20:42 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 自民党新総裁となった高市早苗氏の地元・奈良県では4日、天理市のホテルに支援者ら約300人が集結。「サナエあれば憂いなし」と記されたそろいのタオルマフラーを首にかけ、テレビ中継で総裁選の投開票を見守った。

 1回目の投票では高市氏が183票でトップに。しかし、昨秋の前回総裁選では決選投票で石破茂氏に敗れる苦い経験を味わった。支援者の不安を一掃しようと、県下の首長や地方議員がマイクリレーで「高市先生を高い位置へ」などと呼び掛け、場を盛り上げた。

 小泉進次郎農相との決選投票は、29票差で勝利。初の女性総裁誕生に会場は盛大な拍手と「さなえ」コールに包まれた。支援者らは抱き合ったり握手したりして喜びを分かち合い、感極まって涙を流す人もいた。

 「高市早苗議員を内閣総理大臣にする奈良の会」の安東範明会長(65)は「日本の夜明けが来た。『暮らしや未来への不安を夢や希望に変える』という言葉が力強かった。あらゆる分野で成長のスイッチが入り、経済が音を立てて動き出すはずだ」と期待した。

 同県広陵町の自民党員、古田ミキさん(81)は「信念を曲げない正直な方で、女性として尊敬している。国民が幸せになる政策を進めてほしい」と願った。【山口起儀、木谷郁佳】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース