党員票、高市氏が圧倒 関西で高得票率 他候補は? 自民総裁選分析

2025/10/04 21:08 

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 自民党総裁選を勝ち抜いた高市早苗前経済安全保障担当相は、党員・党友による投票で25万931票を獲得した。有効票に占める得票率は40%で、29%だった小泉進次郎農相、21%の林芳正官房長官らを圧倒した。茂木敏充前幹事長、小林鷹之前経済安保相の得票率は各5%だった。

 高市氏は2024年の前回総裁選でも党員・党友票でトップだったが、当時の得票率は29%。候補者数が前回の9人から今回5人に絞られたとはいえ、更に11ポイントも伸ばした計算になる。

 首位に立った都道府県数も前回の18から31に大幅増。地元・奈良で87%もの得票率を記録したほか、大阪、兵庫でも50%を超えるなど関西で圧倒的な強さをみせた。東京での得票率も47%だった。

 決選投票で高市氏に敗れた小泉氏は17万9130票、林氏は13万888票だった。得票率で小泉氏は前回の17%から12ポイント、林氏は前回の7%から14ポイント伸ばしたものの、高市氏との差を詰め切れなかった。前回は石破茂首相が高市氏と同率の29%を獲得しており、前回石破氏を支持した党員・党友の票が小泉、林両氏に分散した可能性がある。

 小泉氏は地元・神奈川や秋田、鹿児島、沖縄など9県で、林氏は地元・山口や石破首相の地元・鳥取、広島など6県でトップだった。

 茂木氏は3万3343票。地元・栃木では62%の得票率だった。小林氏は3万2263票で、地元・千葉での得票率は26%だった。【宮島寛】

毎日新聞

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