ソフトバンク日本シリーズ進出 川瀬晃が決勝打「気持ちをひとつに」

2025/10/20 21:17 

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 ◇○ソフトバンク2―1日本ハム●(20日・みずほペイ)

 ソフトバンクが苦しみながらも2年連続の日本シリーズ進出を決めた。負ければ終わりのチームを救ったのは決勝打を放った川瀬晃だ。

 同点で迎えた五回。2死一塁から9番・牧原大成、1番・周東佑京の連打で満塁の好機を作った。

 打席には、第3戦以来の先発出場となった川瀬。球場中が登場曲を歌って出迎える最高の雰囲気を作り出すと、川瀬は「気持ちをひとつにして」打席で集中力を高めた。

 日本ハム先発の達孝太が投じた沈む球に目を切らず食らいついた。鋭い打球を右前に運んで三塁走者を生還させ、一塁上でガッツポーズ。続けてスタンドのファンに向けて両手を上げた。

 チームが今季最多の借金7で迎えた5月2日のロッテ戦。九回2死から代打で出て逆転のサヨナラ打を放った。この一打がどん底から浮上するきっかけになったと小久保裕紀監督やチームメートは口をそろえる。

 今季、大きな仕事をしてきた川瀬は「大事なのは与えられたところでいかに結果を出すか。そのために自分は準備に重きを置いている」と胸を張る。

 この日は六回の守備で、外野に抜けそうな打球をスライディングキャッチ。遊撃の守りでも起用に応えた。攻守で貢献し、チームを日本シリーズへ導いた。【林大樹】

毎日新聞

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