「打つべきボールを」4番起用のソフトバンク・山川が2試合連続弾

2025/10/28 21:05 

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 ◇阪神―ソフトバンク(28日・甲子園)

 阪神の本拠地・甲子園に舞台を移し、指名打者制が採用されない日本シリーズ第3戦。焦点の一つはソフトバンクの4番起用だった。負傷明けの近藤健介を守らせてでも据えるのか否か。小久保裕紀監督の答えは、山川穂高の「4番・一塁」だった。その山川が2試合連続のアーチをかけた。

 1点を追う四回1死走者なし。カウント1ボールから甘く来たスライダーを完璧にとらえると、打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。

 山川は「打つべきボールを整理し、スライダーを一振りで仕留めることができた。思い切って自分のスイングができた結果」とコメント。冷静かつ確信のある一発だった。

 今季は決して本調子ではなく、日本シリーズも第1戦はスタメン落ち。ただ、「悔しさはありますけど、自分のね、成績が良かったら絶対出ますし、悪いと出られないのもこの世界なので」と達観していた。

 だが、第2戦は「6番・一塁」で1本塁打を含む5打点。第3戦ではかつての定位置である4番に戻っての一発。まさに「良い成績」を出している。大黒柱の近藤をスタメンで使いたくても使えないチーム事情の中、山川の重要度は増すばかりだ。【岸本悠】

毎日新聞

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