兄はソフトバンク 大会第1号は鷺宮製作所・野村工 日本選手権

2025/10/28 17:33 

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 第50回社会人野球日本選手権は28日、京セラドーム大阪で開幕して1回戦があり、第2試合で鷺宮製作所の4番・野村工(たくみ)選手(27)が東海理化戦で大会第1号を放った。

 0―1の四回1死、右腕・池田大将投手の外角の147キロ直球をたたき、右翼席にソロ本塁打を放り込んだ。チームとしても、これが初安打だった。

 日本航空高石川、拓大を経て入社5年目の右スラッガー。チームでは主将も務める。今夏の都市対抗野球大会でも特大アーチを左越えに放っており、「夏秋連続」となる本塁打だった。

 兄は、NTT西日本からプロ野球・ソフトバンク入りした野村勇(いさみ)選手(28)。勇選手はかつて「僕より飛ばしますよ」と弟のパワーをたたえていた。27日には「(工選手のプレーは)気になります。いつも試合はチェックしていますから。頑張ってほしいです」とエールを送っていた。

 28日の夜には、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で阪神―ソフトバンクの日本シリーズ第3戦がある。勇選手は試合前練習を終えて本塁打を知り、「まじすか。(右翼への一発は)えぐいですね」と喜んでいた。

 兄の期待に大きく応えた弟の一振りだった。【石川裕士】

毎日新聞

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