プロ野球・阪神タイガースのセ・リーグ優勝を記念したパレードが２２日、大阪市で開かれた。沿道には約２０万人のファンが詰めかけ、２年ぶりのリーグ優勝を選手らとともに祝った。

　パレードに先駆けたセレモニーで藤川球児監督は「ファンの方が頑張れと背中を押してくれた。連覇を必ず成し遂げます」。選手会長の中野拓夢内野手も「球団創設９０年の節目にリーグ優勝を達成できてうれしい」と語った。

　午前１１時過ぎから始まったパレードでは選手らが大型バスに乗り込み、大阪市のメインストリート・御堂筋の約１・７キロを進んだ。

　駆け付けたファンは選手の名前が書かれたタオルを掲げたり、写真を撮ったりして歓声を送った。公務員の郷田秀章さん（５２）＝堺市堺区＝は「来年も優勝すると確信しています」と声を弾ませた。

　パレードには今季限りでの現役引退を表明した原口文仁内野手も参加。会社員の川本羽流（はる）さん（１８）＝兵庫県姫路市＝は「物心ついた時から応援していた。原口選手は阪神一筋で『本当にありがとう』という気持ちで見送った」と話した。

　パレードは大阪府と大阪市、関西経済連合会などでつくる実行委員会が主催した。【菊池真由、高良駿輔】