第４５回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会（クイーンズ駅伝、毎日新聞社など共催）は２３日、宮城県松島町文化観光交流館前から仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台までの６区間４２・１９５キロのコースで開催される。

　東北地方を中心にクマによる人身被害が相次いでいることを受け、２２日の監督会議では大会側から出場チームに対して「宮城も（被害の）例に漏れない。出没した場合は、レースの中止もあり得る」と改めて注意を呼び掛けた。

　コース終盤に通過する仙台市中心部では１０月に入り、クマの出没情報が相次いでいた。

　主催の日本実業団陸上競技連合は宮城県や同県警などと協議し、１７日に対応策を公表。レース直前やスタート後にクマがコースから半径１００メートル以内に出没した場合、レースを中止。クマが半径５００メートル圏内に出没した場合でも交通規制に影響が及ぶと判断されれば中止するとしている。

　出場チームの関係者は「選手たちに必要以上に不安をあおらないようにしつつ、警戒したい」と語った。【岩壁峻】