「幻の決勝」初戦で実現 開幕日に常翔vs茗渓 高校ラグビー抽選会

2025/12/06 19:20 

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 第105回全国高校ラグビー大会の組み合わせ抽選会が6日、大阪市内であり、3回戦までの組み合わせが決まった。

 シード校が例年より少ない記念大会ならではの好カードが開幕日に実現した。前回16強の茗渓学園(茨城)と前回4強の常翔学園(大阪第2)の東西の伝統校が1回戦で相まみえる。

 「注目されそうな対決になりましたね。プレッシャーに感じず、やるべきことを遂行したい」。茗渓学園の芥川俊英監督が難敵との対戦を見据えると、常翔学園の白木繁之監督も「初戦からこのカードができるんだって。OBも含めて燃えていると思います」と互いを意識した。

 狭まったシード枠の選から漏れた実力校によるハイレベルな一戦が期待されるが、見どころはそれだけではない。両チームは第68回大会(1988年度)で決勝に進出するも、昭和天皇崩御で試合が中止となり、両校優勝となった過去がある(常翔学園は当時、大阪工大高)。「幻の決勝」の後は、花園での対戦成績は1勝1敗。好勝負を繰り広げてきた。

 茗渓学園は素早くボールを動かすスタイルを志向する一方、常翔学園は接点やセットプレーの力強さを持ち味とする。「横」と「縦」のどちらの長所が勝るかが勝敗の鍵を握りそうだ。

 茗渓学園の山田朔太主将は「やるしかない。覚悟を決めました。真っすぐに当たるのでなく、スペースに運ぶラグビーを目指したい」。常翔学園の岡本慶次主将は「外に展開してくるチームなので、自信のあるフィジカルの部分で前に出たい」と語る。

 そして勝者は、3連覇を目指す桐蔭学園(神奈川第1)に挑むことになる。【長宗拓弥】

毎日新聞

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