坂本花織「正真正銘の銀以上がほしい」 ミラノ五輪へ意気込み

2025/12/22 14:19 

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 フィギュアスケートの全日本選手権から一夜明けた22日、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの代表に選ばれた選手が東京都内で取材に応じた。開幕まで50日を切った五輪に向けての決意や、心境などを語った。

 今季限りでの引退を表明している坂本花織選手(シスメックス)は全日本で5連覇を達成。日本女子最多となる3回目の五輪出場を決めたが、「今回は全日本をやりきった方が大きすぎて。五輪が決まったというよりは、これが最後なんだという思いが強すぎて、少しさみしさが出てきてしまった」と話す。

 22年北京五輪では女子シングルで銅メダルを獲得。団体は当初は3位だったが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題で、2年半後に銀メダルに繰り上がった。ミラノ五輪では「正真正銘の『銀以上』がほしい。その場でメダルがほしい」と語った。

 北京五輪の男子シングルで銀メダルを獲得した鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)は全日本で2連覇を果たし、2回目の五輪切符をつかんだ。「4年前は先輩方の背中を見て五輪の舞台を楽しんだので、今回は自分がその背中を見せる番。胸を張って、日本代表を背負って頑張りたい」と頼もしく意気込んだ。

 ペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)もリラックスした様子で姿を見せた。全日本はショートプログラム直前に三浦選手が肩を脱臼するアクシデントがあり、フリーは棄権した。三浦選手は「(肩は)そこまでひどくはなっていない」、木原選手は「大事をとってという形で。今休めば来週からは復帰できる。難しい判断だったが、五輪を考えて」と説明した。

 木原選手は4回目の五輪だ。今回は世界王者で「金メダル候補」として臨むことになるが、「自分たちらしく、自分たちの滑りに誇りを持って滑りたい」と語った。【玉井滉大】

毎日新聞

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