アジア・アジアパラ大会の開催経費3700億円に 当初の3.5倍

2025/12/22 15:47 

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 来秋開催されるアジア・アジアパラ競技大会(愛知・名古屋大会)の開催経費について、大会組織委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事は22日、総額3700億円に上る見通しになったと発表した。物価高や人件費の上昇、円安などの影響で、当初見込みの約3・5倍に膨らんだ。

 競技会場の整備費や選手団の宿泊費、警備費などの「大会経費」は2980億円。競技会場のインフラ整備や観客の輸送費などの「大会関連経費」は700億円に上る見通しで、県と名古屋市が2対1の割合で負担する。

 大会経費は当初、計約1000億円(アジア大会850億円、パラ大会150億円)の計画だった。経費膨張の理由として、建築資材や宿泊料の高騰、人件費の上昇などを挙げた。

 開催経費を巡っては、国が計150億円の財政支援を行うことが決まっている。大村知事は「物価上昇は想定できず、(経費の上振れは)やむを得なかった。歳出削減や合理化は引き続き努力する」などと説明し、国にもさらなる支援を求めた。【真貝恒平】

毎日新聞

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