フィギュア団体「金」へ射程圏内 鍵握る男子SP ミラノ五輪

2026/02/07 19:00 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート団体は6日、女子ショートプログラム(SP)など3種目が行われた。日本は女子SPで坂本花織選手(シスメックス)、ペアSPで「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)がともに1位となり、順位点23点で2位につけた。

 首位は連覇を狙う米国で25点。悲願の金メダルへ、射程圏内で7日の男子SP、アイスダンスのフリーに臨む。

 ◇鍵山、世界王者を上回れるか

 団体は各種目の上位から10点、9点、8点――と順位に応じて「順位点」が与えられ、その合計点で競う。男女とペアのSP、アイスダンスのリズムダンス(RD)の4種目を終えた時点で、上位5カ国がフリーに進出する。

 男子SPは、日本が2022年北京五輪銀メダルの鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)、米国が全種類の4回転ジャンプを操る世界王者のイリア・マリニン選手をそれぞれ起用した。個人戦の前哨戦ともいえる日米のエース対決となった。

 SPの自己ベストは鍵山選手が108・77点(25年グランプリファイナル)で、マリニン選手が110・41点(25年世界選手権)。4回転ルッツなど、基礎点の高いジャンプを組み込むマリニン選手が上を行くが、今季のベストで比較すると差はわずか0・1点。昨年12月のGPファイナルでは、鍵山選手がマリニン選手を上回ってSP首位に立った。

 鍵山選手はミラノ入り後、「ずっと自然体でいられている。北京五輪の時の感覚にだいぶ近く、無敵でいる状態」と練習から4回転ジャンプを次々と降りている。

 一方のマリニン選手も、本番リンクでの初練習でクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を含む6種類の4回転ジャンプを全て着氷しており、こちらも状態は良さそうだ。初日の競技終了後に発表されたSPの予定構成では、今季のGPファイナルで挑んだものと同じクワッドアクセル―3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転ルッツとなっている。

 初日の3種目を終え、日本と米国の順位点の差は2点。米国はアイスダンスのRDで、世界選手権3連覇中のマディソン・チョック選手、エバン・ベーツ選手組が1位となり、日本と7点の差をつけた。一方、ペアでは「りくりゅう」が自己ベストを更新する会心の演技で1位となり、米国に4点の差をつけた。

 フリーもアイスダンスは米国、ペアは日本に分があるとみられる。今季のGPファイナル・フリーで6種7本の4回転ジャンプを降り、フリーの世界最高得点をたたき出したマリニン選手の壁は分厚いが、男女シングルで一つでも米国を多く上回ることが金メダルに向けての必須条件となる。

 鍵山選手は「怖いものは何もない。フリーを滑る人たちがなるべく安心して滑れるように、まずはSPをしっかりと良い形で終わりたい」と意気込む。男子SPは7日午後7時45分(日本時間8日午前3時45分)、アイスダンスのフリーは7日午後10時5分(同8日午前6時5分)から行われる。【ミラノ玉井滉大】

 ◇6日時点の順位(カッコ内は順位点)

1位 米国(25点)

2位 日本(23点)

3位 イタリア(22点)

4位 ジョージア(20点)

5位 カナダ(19点)

6位 フランス(17点)

7位 韓国(11点)

8位 英国(11点)

9位 中国(10点)

10位 ポーランド(6点)

 ◇男子SPの出場選手

米国    イリア・マリニン

日本    鍵山優真

イタリア  ダニエル・グラッスル

ジョージア ニカ・エガゼ

カナダ   スティーブン・ゴゴレフ

フランス  ケビン・エイモズ

韓国    車俊煥

英国    エドワード・アップルビー

中国    金博洋

ポーランド ウラジーミル・サモイロフ

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