ミラノ五輪、開会式テーマは調和 各会場を映像でつなぎ選手入場
第25回冬季オリンピック、ミラノ・コルティナ大会が6日夜(日本時間7日未明)、開幕した。持続可能な五輪を掲げ、競技会場はイタリア北部の四つのエリア約2万2000平方キロに分散する異例の広域開催となる。開会式はミラノのジュゼッペ・メアッツァ競技場(通称サンシーロ)をメイン会場に、他の3会場でも選手が入場行進。聖火も初めて2都市で同時に点火された。長引くウクライナ戦争などで世界情勢が混迷を極め、各地で移民を巡る分断が深まる中、二つのともしびに照らされ、17日間の祭典が幕を開けた。
イタリアでの冬季五輪は、1956年のコルティナダンペッツォ大会、2006年のトリノ大会に続き、3回目。初めて二つの都市で五輪を共同開催する。近年、開催費用の高騰や気候変動の影響が懸念材料となっており、今後の冬季五輪のあり方を問う試金石となる。
開会式は午後8時に始まった。プッチーニらイタリアオペラの3大巨匠が「登場」したほか、昨年亡くなったファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニさんがデザインした衣装をまとったモデルがランウエーを歩くなど、芸術とファッションの国らしい演出でテーマの「ARMONIA(調和)」を表現した。米国の人気歌手、マライア・キャリーさんがイタリアの名曲「青く塗られた青の中で」を歌い上げる場面もあった。
選手入場はコルティナダンペッツォ、プレダッツォ、リビーニョの各会場を映像でつなぎながら同時に進行した。選手たちは競技会場に最も近い場所で参加し、ミラノのメイン会場では国名が書かれた板を持ったスタッフのみが歩いた国もあった。
日本選手団は34番目に登場した。ミラノではスピードスケート男子の森重航選手(25)=オカモトグループ=が、リビーニョではスノーボード女子ハーフパイプの冨田せな選手(26)=宇佐美SC=が旗手として先頭に立って入場した。秋葉忠利前広島市長は大会の象徴であるオリンピック旗を運ぶ旗手の一人として行進した。
聖火台はミラノ中心部にある「平和の門」と、コルティナダンペッツォの広場に設置され、2都市で同時に点火した。ミラノではともに五輪金メダリストのアルペンスキー男子のアルベルト・トンバさん、同女子のデボラ・コンパニョーニさんが最後の走者となった。
大会は22日(日本時間23日)まで、新競技の登山とスキーを融合した山岳スキーを含む8競技、116種目が実施され、92の国・地域から約2900人の選手が参加する。
22年にウクライナに侵攻したロシアや同盟国ベラルーシは国として参加が認められず、侵攻を積極的に支持していない「中立選手」のみが個人資格で出場する。【ミラノ椋田佳代、山田豊】
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