マリニンに試練、重なった五輪王者の姿 ミラノ五輪フィギュア男子

2026/02/14 18:33 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート男子で、世界選手権2連覇中の21歳、イリア・マリニン(米国)はまさかの8位に沈んだ。米国が誇る俊英がミスに苦しんだ姿は、あの王者を想起させる。

 2018年平昌五輪では、17年グランプリ(GP)ファイナル覇者で当時18歳のネーサン・チェン(米国)が、2連覇を果たす日本の羽生結弦のライバルと目されていた。

 チェンはショートプログラム(SP)で、冒頭の4回転ルッツで転倒。後半のジャンプも相次いで着氷が乱れ、17位となった。

 表彰台は厳しい位置にいたが、フリーでは非凡さを見せた。「(順位がこれ以上)落ちることもない。リスクはあるけど、やってみたかった」と切り替え、4回転ジャンプを史上初めて6回着氷。フリーの自己ベストを更新して、最終的に5位まで挽回した。

 SPの悪夢を振り払い、フリー後は「とても満足している」と語ったチェン。4年後の北京五輪では日本勢の前に立ちはだかり、悲願の金メダルを手にした。

 SP、フリーと失敗した演技の順序こそ違うが、当時のチェンのように、米国のエース、マリニンに試練が訪れた。当代きってのスケーターが再びはい上がれるか、今後が注目される。【岩壁峻】

毎日新聞

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