「背中追いかけてきた」 村岡桃佳、冬季日本勢最多11個目のメダル
日本の冬季パラ界に新たな歴史を刻んだ。村岡桃佳(トヨタ自動車)が2連覇中だった本命種目、大回転で自身通算11個目となる銀メダルを獲得。冬季の日本勢最多記録を更新した。
1本目で首位に0秒54差の2位につけると、2本目も積極的な滑りで銀メダルを確保した。「とにかく攻めるという気持ちで滑ってきました。3連覇できなかったことはすごく悔しいですけど、やりきったという気持ちがあふれていて……」
復帰戦となった9日のスーパー大回転で、いきなり銀メダルを手にした。しかし、高速系と技術系の合計タイムで競う10日の複合は5位に沈んだ。「1カ月くらい前まで選手じゃなくて、患者だったので」。けがで実戦から離れていた期間が長かったため体力が戻らず、苦戦を強いられた。コンディションが万全でない中でも、思い入れが強い大回転で意地を見せた。
高校2年だった2014年ソチ大会から連続出場を果たし、前回22年北京大会では3冠に輝くなどパラ界をけん引する存在になった。「いろんな先輩方の背中を追いかけてスキーをしてきた。自分も『この人の背中を追いかけていきたい』と思われる選手になりたい」
車いす陸上との「二刀流」を掲げて目指した24年パリ大会は出場権を逃し、今大会は度重なるけがで出場が危ぶまれた。それでも諦めず果敢に挑戦する姿は、不振に苦しむ日本勢の希望の光になっている。
コロナ下だった前回北京大会の競技会場は国内の招待客に限られた。歓声に満ちた祭典を久しぶりに味わい、「めちゃくちゃ楽しかったです」。その重みを改めて感じていた。【コルティナダンペッツォ下河辺果歩】
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