緩急生かして凡打の山 無四球完投でV導いた左腕 都市対抗宮城
ダイナミックなフォームからの精密な投球で、内野ゴロの山を築いた。
都市対抗野球1次予選宮城県大会の決勝で、JR東日本東北の4年目左腕、鈴木翔也(26)が2安打1失点で完投勝利した。大会最高殊勲選手賞のトロフィーを受け取った背番号「11」は、「この勢いのまま勝ち上がっていきたい」と目線を東京ドームに向けている。
「気負わずに、やれることをやるだけ」と先発のマウンドに登った。緊張はなかったという。相手の日本製紙石巻打線を初回から7個の内野ゴロと2三振で、3回連続3者凡退に切って取る上々な立ち上がりを見せた。
四回、二つの失策が絡んで2死ながら一、三塁のピンチを迎えたが、相手の5番打者を左邪飛に打ち取り無失点で切り抜けた。六回にはこの試合唯一の長打を浴びるなどして1点を失ったが、焦りはなかった。後続をまた邪飛に仕留め、さらなる失点は許さなかった。
身長174センチと上背はなく、本人も「球はそれほど速くない」と話す。その分、「緩急と制球力で、工夫して投げている」と自負する。決勝では四死球はゼロ。全27アウトのうち内野ゴロは13個を数え、その自負を裏付ける。
2次予選東北大会では各県の強豪とぶつかることになる。宮城の“MVP”は「2次予選でも自分にやれることをやるだけ」とあくまで冷静だ。【岩田優希】
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