備蓄米放出も、値下がり至らず コメ平均価格、5キロ4217円
農林水産省は21日、4月7~13日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が4217円だったと発表した。前年同期比で2139円高く、前週比では3円高かった。データの集計を始めた2022年3月以降で最高値を更新し、値上がりは15週連続となった。
政府は高騰するコメ価格を沈静化させるため、3月中旬から備蓄米を放出しているが、十分な量が店頭に届かず、依然として値下がりには至っていない。
農水省が18日発表した1回目の放出分(計約14万トン)の流通状況によると、3月30日までの2週間で、スーパーなどの小売業者に届いたのは全体の0・3%(426トン)にとどまっている。ただ、小売業者が卸売業者から仕入れた価格(精米)は、5キロ当たりの税込みで換算すると約3070円相当となり、今回の発表価格より3割近く安かった。
農水省によると、備蓄米が店頭に届くのが遅れているのは、放出が年度末の繁忙期だったことからトラックの不足や、大量の玄米を精米するのに時間がかかっていることが主な理由という。
備蓄米は現在、2回の入札で計約21万トンの放出が進んでいる。今月23~25日には10万トン分の3回目の入札が行われるほか、コメ価格の高騰を抑制するため夏まで毎月放出される予定。
東北大大学院の冬木勝仁教授(農業市場学)は「一部のスーパーでは割安な備蓄米の価格を意識し、在庫として持つコメを5キロ当たり100円程度値下げを始めている。備蓄米が店頭に広く行き渡れば、価格は3000円台後半にまで下がる可能性がある」と話している。【中津川甫、渡辺暢】
-
米国産米の輸入拡大案が浮上 関税交渉巡り 政府、来週にも提示検討
トランプ米政権との関税交渉を巡り、政府内で米国産米の輸入拡大案が浮上していることが分かった。政府は来週にも米国で赤沢亮正経済再生担当相とベッセント米財務長官ら…経済 3時間前 毎日新聞
-
コメ5キロ平均4217円 前年同期比2倍超 15週連続値上がり
農林水産省は21日、4月7~13日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4217円だったと発表した。15週連続の値上がりで、データの集計を始…経済 7時間前 毎日新聞
-
ボウリング球落として検査? トランプ氏、日本の非関税障壁に難癖
トランプ米大統領は20日、自らの交流サイト(SNS)に関税以外で自身が問題と考える貿易上の不正行為(非関税障壁)の具体例を列挙した。全8項目の6番目に「保護技…経済 14時間前 毎日新聞
-
国内客と訪日客の「ホテル争奪戦」激化? 客室単価、さらに上昇か
東京都や地方都市で、ホテルの客室単価の上昇が続いている。東京商工リサーチの調査によると、上場するホテル運営13社(15ブランド)の2024年10~12月期の客…経済 19時間前 毎日新聞
-
兵庫にも来ぉへん? 県の万博関連事業費45億円 「投資効果」いかに
大阪・関西万博は13日に大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開幕した。兵庫県は会場の「関西パビリオン」での展示など、2023年度から3年間で関連事業費約45億6…経済 2025年4月20日 毎日新聞