兵庫にも来ぉへん? 県の万博関連事業費45億円 「投資効果」いかに
大阪・関西万博は13日に大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開幕した。兵庫県は会場の「関西パビリオン」での展示など、2023年度から3年間で関連事業費約45億6100万円を投じてきた。インバウンド(訪日客)を含めた県外からの観光客誘客や県産品の情報発信を期待しており、「投資効果」が試される。【山田麻未】
高さ3・6メートル、幅9・8メートルのスクリーンに野生での絶滅から復活し再び空を飛ぶコウノトリや阪神大震災から復興を遂げる歩みなど、県内のこれまでが臨場感たっぷりに描かれる。関西広域連合が設置する関西パビリオンの兵庫県ゾーン(約160平方メートル)にあるシアター空間「HYOGOミライバス」。約10分間の映像で県内を駆け巡る。
万博会場で兵庫に関心を持った来場者を迎えいれようと、神戸市の県立美術館には「ひょうごエキスポターミナル」(約620平方メートル)も開設。但馬牛や播州織、瀬戸内海と日本海の違いなど、県の魅力について遊びながら学べる仕組みを用意している。二つの施設の目標来場者数は計100万人だ。
施設の準備段階では人件費や資材費の高騰で建設費が上振れ。2施設の建設整備費は当初想定より約1億6900万円増えて約5億7400万円になった。費用削減で当初「全天周型」だったミライバスシアターは天井のスクリーンをなくした。さらに運営費で約3億9000万円、関西パビリオンの建設費負担金で約1億4000万円がかかっている。
万博来場者らを県内各地に呼び込もうと一足早く始まっていたのが体験型観光プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」だ。県内各地の取り組みを万博のパビリオンに見立て、薄口しょうゆ発祥の地でしょうゆ蔵などを巡る醸造体験(たつの市)や丹波焼の窯元での陶芸体験(丹波篠山市)など260のプログラムが認定されている。事業費は計約7億2800万円。
その他に、会場への直行バスの拠点として整備した尼崎市のパーク・アンド・ライド駐車場の隣接地では「ひょうご楽市楽座」を実施。ご当地グルメの出店やステージイベントを催す。インフラなどハードの整備含めて計約5億4200万円かかっている。
県によると2023年度から3年間の万博関連総予算は約45億6100万円になる。万博の想定来場者数は10月13日の閉幕までの半年間で2820万人。人の流れをいかに取り込むか、県は「万博会場の取り組みは入り口で、兵庫に足を運んでもらうことがゴールであり成果」としている。
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