ダウ平均急騰、取引開始直後に1000ドル超 米中関税引き下げ影響

2025/05/12 22:56 

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 週明け12日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は急上昇し、前週末終値に比べた上げ幅は、取引開始直後に1000ドルを超えた。米中が大幅な関税引き下げで合意したことで世界経済の先行き不安が和らぎ、幅広い銘柄が買われた。

 ダウ平均はトランプ米政権が大規模な「相互関税」を発表した4月2日以来、約1カ月ぶりに取引時間中として4万2000ドルの大台を回復した。

 米中政府高官は10~11日にスイスで貿易問題について協議。米国の対中関税を145%から30%に、中国の対米関税を125%から10%に、それぞれ引き下げる共同声明が12日に発表された。90日間の時限措置とはいえ、報復関税の応酬で米中貿易が事実上の「禁輸」となっている異常事態が解消され、投資家がリスク回避姿勢を緩めた。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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