アイスペース、6日未明に日本民間初の月面着陸に挑戦
宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」(東京都)が6日未明、同社の着陸船「レジリエンス」で月面への着陸に挑戦する。2023年4月の初挑戦は失敗に終わったが、今回成功すれば、アジアの民間企業として初、世界でも3社目の快挙となる。
着陸予定時刻は6日午前4時17分ごろ。その約1時間前に高度約100キロから徐々に降下を始め、着陸態勢に入る。主エンジンを逆噴射して減速し、月の北半球にある「氷の海」と呼ばれる地点に軟着陸する。
レジリエンスは25年1月、米フロリダ州から米スペースX社のロケットで打ち上げられた。高さ約2・3メートル、脚を広げた幅約2・6メートル。最大30キロの荷物を搭載可能で、アイスペースの欧州法人が開発した小型探査車や、日本企業の実験装置など、計六つの荷物を積んでいる。
探査車はスコップで月の砂を採取して米航空宇宙局(NASA)に所有権を有償で譲渡予定だ。アイスペースは「世界初となる月資源の商業取引になる」としている。
民間企業による月面着陸は24年2月、米インテュイティブ・マシンズが世界で初めて成功。同年3月には米ファイアフライ・エアロスペースが続いた。国家宇宙機関では旧ソ連、米国、中国、インドに続き、24年1月に日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が探査機「SLIM(スリム)」で軟着陸に成功している。
月は地球の6分の1とはいえ重力がある一方、大気はほとんどなく、パラシュートも使えず軟着陸の難易度は高い。アイスペースは23年4月に初挑戦したが、機体が高度判断を誤ってホバリングを続け、燃料を使い果たして墜落していた。
同社は月面への輸送サービスの事業者として、荷物を載せる企業やNASAなどから資金を獲得している。月面には氷の状態で水が存在し、水素と酸素に分解すれば燃料になることから、中長期的には資源開発に向けた探査にも取り組む。
着陸に向けた軌道調整は5月28日に完了し、準備が整った。袴田武史・最高経営責任者(CEO)は「いよいよ、再起を遂げる瞬間が近づいてきた。人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を創造するという揺るぎないビジョン実現への第一歩に、満を持して挑戦する」と意気込んでいる。【信田真由美】
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