クシュタール、セブンHDへの買収提案を撤回 「建設的協議の欠如」
セブン&アイ・ホールディングス(HD)に買収提案をしているカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは16日(日本時間17日)、買収提案を撤回すると発表した。「セブン&アイによる建設的な協議の欠如」を撤回理由に挙げている。
クシュタールは、セブン&アイの取締役会に送った書簡を公開。買収に向けた資産査定の情報提供が不十分だとして「誠実で建設的な協議に応じてもらえなかった。ガバナンス体制に強い懸念を抱いている。全く真摯(しんし)な協議がなされない状況が続いている」と撤回理由を説明した。
セブン&アイは、提案撤回について「想定され得たもの」とコメントした。
セブン&アイは2024年8月、クシュタールから買収提案を受けていることを発表。当初は企業価値を「著しく過小評価している」などと指摘する書簡をクシュタールに送り、賛同できないと表明した。クシュタール側は買収金額を7兆円規模に引き上げて再提案していた。
買収提案の対抗策として、創業家の伊藤順朗会長(当時は副社長)側が自社買収(MBO)を検討するも、資金調達のめどが立たず、25年2月に断念を発表した。
セブン&アイは24年10月、企業価値を向上させるため、イトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業を切り離し、経営資源を主力のコンビニ事業に集中させる方針を表明。25年3月には社長交代を発表し、社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏がトップに就任した。
セブン&アイの社外取締役で構成される特別委員会は、買収提案と並行し、自社単独での価値向上策を議論。クシュタールと秘密保持契約を結び、買収提案の中身について協議を進めていた。【佐久間一輝、鴨田玲奈】
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