スーパーのコメ5キロ平均価格は3625円 10週ぶりの値上がり

2025/08/04 18:37 

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 農林水産省は4日、全国のスーパー約1000店で7月21~27日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3625円だったと発表した。前週より40円高く、10週ぶりに値上がりした。ただ、7週連続で3000円台は維持した。販売数量全体に占める、割安な備蓄米の割合が減ったことが影響したとみられる。

 種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4247円で、前週より17円下がった。一方、備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3133円で、前週から45円上がった。販売数量に占めるブレンド米などの比率は56%で11週ぶりに下がった。5月31日から店頭に並び出した随意契約の備蓄米が出回り、下落傾向が続いてきたが、上昇に転じた。これが一時的なものかどうかが注目される。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より21円高い3000円。随意契約の備蓄米のみは前週比で6円高い2059円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、27日までの累計で8万2053トン。都道府県別では東京都が7162トンで最も多く、最少は秋田県の88トンだった。

 農水省はブレンド米について、全国でサンプル調査した都道府県別の5キロ当たりの店頭価格も公表した。原則7月30日時点の、随意契約の備蓄米は含まないもので、税抜きの最低価格は京都府の2580円、最高価格は滋賀県の4980円だった。【渡辺暢、中津川甫】

毎日新聞

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