「うっかり名古屋城かと」 1泊最高300万の高級ホテル開業

2025/10/01 13:20 

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 名古屋市西区の名古屋城近くに1日、高級ホテル「エスパシオ ナゴヤキャッスル」が開業した。全100室の宿泊料金は1泊20万円程度からで、最も高額な部屋は300万円(サービス料・税別)。国内外の富裕層をターゲットに、ハイレベルなサービスを提供する。

 ホテルは、2020年10月に休館した「ホテルナゴヤキャッスル」跡地に誕生。城を思わせる外観で、地上11階、地下2階建て。客室面積は平均70平方メートルを超える。

 最上級のプレジデンシャルスイートの一つ「鳳凰(ほうおう)スイート」では、鳳凰をテーマにした欄間彫刻や琳派風の陶芸などを楽しめる。部屋の外にある温水プールからは名古屋城を一望できる。

 館内は唐紙アートや箔(はく)工芸など日本の伝統作品が随所に広がる。東海地方最大となる1700平方メートルの大宴会場も完備され、レストランはミシュラン三つ星の名店シェフが手がけるフランス料理店など、8店舗が併設されている。

 記念式典には大村秀章・愛知県知事や広沢一郎・名古屋市長、俳優の常盤貴子さん、武井咲さんらが出席。ホテルの親会社となる興和の三輪芳弘会長は「すべて本物を用意している。いろいろ趣向を凝らしているのでぜひご愛好いただきたい」と話し、開業を祝った。

 名古屋市内では栄地区に23年夏に「TIAD(ティアド)」がオープンしたほか、来年夏に米ヒルトン系の「コンラッド」、34年度には名古屋駅地区に米ハイアット系の「アンダーズ」も進出予定で、高級ホテルの誕生・計画が相次ぐ。

 ◇武井咲さんも祝福

 名古屋市西区の名古屋城近くに1日開業した高級ホテル「エスパシオ ナゴヤキャッスル」。開業式典には同市出身の俳優、武井咲さんも出席し開業を祝った。前日から宿泊したという武井さんは「うっかり名古屋城と間違えてしまうくらい豪華。地元が名古屋であることを誇らしく感じる」と語った。

 全100室の宿泊料金は1泊20万円程度からで、最高価格は300万円(サービス料・税別)。国内外の富裕層をターゲットに、ハイレベルなサービスを提供するとしている。

 館内には伝統工芸など芸術作品が随所に配置され、武井さんは「すごくアートを感じられ、海外の友人も喜ぶと思う」と笑顔で語った。

 客室から見えるライトアップされた名古屋城が印象的だったとして、「圧倒されてしまう景色が見られ、すごく感動した。多くの人にぜひ体験してほしい」と話した。【川瀬慎一朗】

毎日新聞

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