成田空港周辺用地で航空燃料の原料栽培 「地産地消モデル目指す」
成田国際空港会社(NAA)が空港周辺の騒音対策用地で、二酸化炭素(CO2)排出量を減らす効果がある「持続可能な航空燃料(SAF)」の原料となる植物の栽培に取り組んでいる。茎に糖分を含み高さが約5メートルにもなるイネ科の植物「スイートソルガム」で、SAFの地産地消とともに空港周辺地域の農業振興を目指す。
スイートソルガムは、砂糖の原料となるサトウキビに比べて低温や乾燥に強いのが特徴。飼料用に栽培されているが、糖分が多いことから搾汁液を発酵させればSAFの原料となるバイオエタノールを製造できることに着目した。
この春、A滑走路北側にあるNAAの所有地1000平方メートルに種をまき、千葉県香取市の農業法人HSSとともに栽培してきた。かつて水田だった場所では直径3センチ、高さ3メートル近くに、畑だった場所では直径約4~5センチ、高さ約5メートルにまで育った。11月に刈り取る予定で、バイオエタノール100リットルを確保できると見込んでいる。
スイートソルダムは刈り取った後も芽が出て1年に2~3回収穫でき、搾汁後の搾りかすも飼料になる。今後は、約830ヘクタールある騒音対策用地内で栽培面積を増やすとともに、周辺自治体とも連携し、栽培を普及させたい考えだ。
SAFを巡っては、政府が2030年に国内の空港で給油する航空燃料の1割をSAFにする目標を掲げ、原料需要のひっぱくが予想されている。
NAAなどによると、廃食油を原料とするSAFの製造は拡大しているが、バイオエタノール由来では国内企業による大量製造は始まっていないという。出光興産が市原市の千葉製油所で計画しており、NAAの田代敏雄執行役員は「千葉で育てたスイートソルガムを市原でジェット燃料にして成田に届ける地産地消モデルを目指したい」と話している。【合田月美】
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