<1分で解説>日銀短観、景況4年ぶり高水準 半面、日中関係影響も

2025/12/16 13:03 

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 日銀が15日に発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が、大企業・製造業で前回の9月調査(プラス14)から1ポイント改善のプラス15になり、4年ぶりの高水準となりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「日銀短観で景況4年ぶり高水準」を解説します。

Q DIは今回、どんな結果だったの?

A 大企業・製造業のDIはプラス15で、前回より1ポイント良くなりました。これは3四半期連続の改善で、2021年12月以来4年ぶりの高い水準です。

Q どの業種が特に良かったのかな。

A 石油・石炭製品は33ポイントも改善してプラス33になりました。化学も人工知能(AI)ブームで半導体の需要が増え、プラス22でした。

Q トランプ関税の影響はどうだったの?

A トランプ米政権の大規模関税の影響は「当初の想定より小さい」と判断する企業が増えました。

Q 非製造業はどうだったの?

A 大企業・非製造業のDIはプラス34で、前回調査から横ばいでした。宿泊・飲食サービスは1ポイント悪化のプラス25でした。日中関係の悪化を受けたインバウンド(訪日外国人)減少への懸念が広がっています。

毎日新聞

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