76歳・桂文珍「アウェイに感じた」若手時代 この年になって気付いた境地

2025/05/14 10:24 

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この年になって気付いた境地について明かした桂文珍 (C)ORICON NewS inc.

 落語家の桂文珍(76)が14日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で『吉例88 第四十三回 桂文珍独演会』概要発表会見を開いた。

【写真】ミャクミャクになりきり笑顔!無邪気な桂文珍

 毎年8月8日に開いている恒例の独演会。今年のゲスト・春風亭一之輔(47)には「芸がしっかりなさっている有望な方」と期待を寄せる。一之輔の師匠・春風亭一朝(74)とは、同じ誕生日、さらには「ある日、楽屋で着替えていたら、同じトランクスの柄だった。そのご縁で決まったようなもの」と話し、笑いを誘った。

 「ざこ八」と「七度狐」と新作1本を行う予定。「この年になって、できるようになった」と心境を語る。「若い時にできたものが、年齢とともに合わんようになってきたり、逆のこともある」とし、「ざこ八」に登場する枡屋の隠居・新兵衛が自然にできるようになったと話した。

 今年、喜寿を迎える文珍は「情報過多の時代の中で、落語は、限定された言葉だけを差し上げて、お客様の頭の中に映像やイメージ、ストーリーを描いていただく、非常に珍しい芸能。”僕の頭はそんなことできんねや!”っていうふうにお気付きいただくことも多いんではないかと思ってまして、そういうところに気付き始めたこの年」と言う。

 さらに続けて「若い時はアウェー感があったんですけど、漫才や新喜劇の人たちのパワーに負けて、ところが最近は、それを凌駕していくっていうか、共に提供させていただく楽しさと言いますか、そういうことに目覚め始めたのかなと思います」と笑顔で語った。
ORICON NEWS

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