フジHD大株主の米ファンド、最高投資責任者のコメント発表「真摯に検討したとは思えない」 株…

2025/05/22 18:00 

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フジテレビ(C)ORICON NewS inc.

 元タレント中居正広氏と女性とのトラブルに端を発したフジテレビの一連の問題で、フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の株主である米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは22日、公式サイトで同社のジェームズ・ローゼンワルド最高投資責任者(CIO)のコメントを発表。ダルトンの関連会社であるライジング・サン・マネジメントによる株主提案に対し、フジHDが提案に対して反対したことを受け、「当方と協議もしないで全員反対と決めたのは遺憾で、真摯に検討したとは思えない」とした。

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 フジ・メディア・ホールディングス(HD)は16日、6月の株主総会に提案する新たな取締役候補を公表。しかしダルトン側が提案していたSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長をはじめとした12人は、含まれていなかった。ダルトン側は21日、ローゼンワルド氏が都内で清水賢治専務(フジテレビ社長)と面会していた。

 公表されたコメントでは「清水氏が株主と密にコミュニケーションをとったと言ったが、極めてミスリーディングで、こちらの候補者についての協議は一切なかった。このような情報操作は遺憾だが、過去のFMHの行動を思い出させる」とし、「当方と協議もしないで全員反対と決めたのは遺憾で、真摯に検討したとは思えない」と批判した。

 さらには「取締役候補者は、『経営諮問委員会』による審議と『経営刷新小委員会』による検討など、退任予定取締役が中心となって決めた点も、適切だったのか疑問が残る。各取締役が忠実義務を果たしたのか疑問だ」とも語った。今後の方針については「検討中」とした。
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