豪州東部で「500年に1度」の洪水、5万人孤立 今後も大雨の予測

2025/05/22 17:01 

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 オーストラリア東海岸で大雨による記録的な洪水が発生した。豪当局は22日、男女3人が死亡、1人が行方不明となり、約5万人が孤立状態にあると発表した。地元メディアは、今回の洪水が「500年に1度」の規模で、この地域では今後もさらに大雨が降る予報だと伝えている。

 ニュースサイト「オーストラリア・ガーディアン」などによると、東部ニューサウスウェールズ州の一部では、20~21日の2日間で5月の平均雨量の4倍以上の大雨が降り、川が氾濫するなどして大規模な洪水が発生した。川の水位は1929年の過去最高記録を超え、専門家は500年に1回発生するレベルの洪水だと話しているという。

 交流サイト(SNS)では、自宅の屋根やベランダに避難してヘリコプターの救助を待つ人々や、海岸に打ち上げられた牛たちが保護される様子の写真などが投稿されている。

 州当局は22日、今後24~48時間以内にさらに200ミリの大雨が降るとの予測を発表した。住民に避難や、孤立状態に備えるよう呼びかけている。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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