山里亮太&若林正恭「たりないふたり」4年半ぶり復活で圧巻の漫才 充実感にじませる「めちゃく…

2025/12/04 05:00 

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『たりないふたり2025』(C)日本テレビ

 南海キャンディーズ・山里亮太、オードリー・若林正恭による「たりないふたり」が、2日の収録で4年半ぶりの復活を果たした。『たりないふたり2025』として、12日・19日の2週連続で放送される(深0:30)。

【写真】2人ともいい表情!山里&若林「たりないふたり」11年ぶり“打ち上げ”

 この復活に華を添えたのは“たりふた”の大ファンであり、2人との共演歴も長い水卜麻美アナ。開演前の場内アナウンスを担当し「待ちに待った復活の日です。おめでとうございます」と弾んだ声でお祝いの言葉を述べ、しっかりと注意事項を伝えると、最後は「今日は眠れないな」と締めくくった。

 セットは「明日のたりないふたり特別版」(2021)を彷彿とさせる“夜の公園”。セットの向こうには席には2人の復活を待ち望み、とんでもない倍率の中から幸運をつかみ取った観客たちが待ち受ける。セットにサンパチマイクが置かれ、おなじみの出囃子が流れると、鳴り止まない拍手の中、4年半ぶりに2人がマイクの前に並んだ。

 冒頭から4年半の空白を感じさせないボケツッコミを繰り広げ、会場中を一気に2人の空気感に持って行ったかと思いきや、早くも若林の山里イジりが発動し、テレビの収録であることもどこ吹く風。この空気を察した観客も、若林に加勢し歓声や拍手で大盛り上がり。山里の妻である蒼井優を、ある“あだ名”で呼んだり、局の垣根を越えて番組をイジり倒すなど、調子を上げる若林に、困り果てた山里が「あなたたちの拍手がこの子を上げちゃってるの!」と観客に注意喚起をする場面もみられた。それでも、イジられればイジられるほど光る山里のワードセンスにスタジオ中が爆笑の連続。そんな山里をよく知る若林だけに、山里の得意分野“妬み嫉み”を引き出す技は天下一品。若林の巧妙な口車と、それに自ら乗り込む山里が笑い次々量産していく。

 しかし、今や山里は朝の情報番組「DayDay.」で司会を務める立場。若林は東京ドームライブが大成功。そんな“たりている”ように見える2人が、かつて、身を削って漫才を生み出した“たりないふたり”としてどこまでやるのか。そんな世間の声を逆手に取るように、「DayDay.」や東京ドームライブのネタも、容赦なしにどんどん投下。かつての「たりないふたり」や、2人を題材にしたドラマ『だが、情熱はある』など、ファンにはたまらないコアなくだりや漫才コントできっちり見せるコンビネーションなど、2人の元々の持ち味に、この4年半で培った情報とスキル、溜め込んだ“たりなさ”が加わり、新たな“たりないふたり”を見せつけた。

 たりないふたりは、2009年にお笑いライブ『潜在異色』で生まれ、2012年『たりないふたり』、14年『もっとたりないふたり』、19年『さよならたりないふたり』、20年『たりないふたり2020~春夏秋冬~』と題した日本テレビ深夜番組やライブを通じて漫才を披露してきた2人。21年5月31日『明日のたりないふたり』をもって、12年におよぶコンビ活動を終了=解散した。

 King & Princeの高橋海人(※高=はしごだか)が若林正恭、SixTONESの森本慎太郎が山里を演じる日本テレビ系連続ドラマ『だが、情熱はある』も放送されるなど、解散後も話題を振りまいてきた。

 解散から4年以上が経過し、山里は芸人活動も精力的に行う一方、23年からは日本テレビ系『DayDay.』(前9:00)で“朝の顔”になった。若林も、24年に『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』を行い、5万3000人のリスナーが集い、ライブビューイングと配信を含めると合計15万6707人を熱狂させた。

■山里亮太&若林正恭
――圧巻の漫才でした
【若林】圧巻とか言っちゃうと(山里が)喜んじゃうから(笑)。
【山里】めちゃくちゃ楽しかったですね。だから、楽しいのが僕たちだけになってなかったらいいなと(笑)。
【若林】(山里が)早速反省してました。「あれ、大丈夫でしたか?」「変な笑いになってないですか?」って、いろんな人に聞きまくって、気を遣わせて(笑)。
【山里】あれ、気を遣ってたの(笑)?

――この感じもいつも通りですか?
【山里】たりふたの時は、特にそうですね。(若林が)あんまり褒めてくれないから…。
【若林】それは褒めないだろ(笑)!この芸歴で。相方のことを。
【山里】あぁ久しぶりだな、この漫才。漫才は、お互い別でいろいろやっているんですけど、この感じがここでしかないので、その感じがすごく楽しいなと思いました。

――自由にボケを繰り出す若林さんの姿を見るのも、たりないふたりならではの感覚がありましたが。
【若林】でも、変な構造になっていて。僕がボケるじゃないですか?この人(山里)が、オレより悪いことを言うから(笑)。だから、オレの持ち味が半減しちゃって…。
【山里】(漫才中に出てきたくだりを挙げながら)あれ、どうするの…絶対ダメだよ!
【若林】レベル低かったね(笑)。申し訳ない。

――この番組は地上波でも放送されますが、やりながらどう使われるかを想像されていましたか?
【山里】オレもそう思います(笑)。
【若林】本当に反省しています。出ていったら、あんまり考えなくなっちゃって。この公園のセットがいけないんじゃないかなって。安島さんのせいなんじゃないかなって(笑)。
【山里】お客さんも、すごく楽しくさせてくれるから、本当にここにくるお客さんとのライブだ…みたいになったのが怖かった。
【若林】これ、どうするんだろうね。
【山里】どこ使うんだろう…。

――有観客での「たりないふたり」は久々でしたが、お客さんがいると、やはり違いますか?
【若林】やっぱりノッてきちゃう部分もあるんですかね。だから(地上波で放送されることを)忘れちゃうのかなって。だから、お客さんのせいでもありますよ(笑)。喜ぶからやっちゃうっていうか。途中から「これ漫才なのかな?」とも思って。山里亮太としゃべっているだけみたいになっちゃって、変なゾーンに入って。あわゆくば『笑点』とか出てみたいなと思ったんですけど、無理だって(笑)。
【山里】いや『笑点』を目的にしたネタの作り方を1個もしてないじゃん(笑)!最初の打ち合わせの時、ずっと(若林が)ボケ続けて、気づいたら4時間でしたから。ずっと壁打ちみたいな感じで。たりないふたりを待ってくれている人がいて、本当にありがたいです。

――ネタの中には、この4年半の間、お2人が「たりてる」状況になってきたのではないかという投げかけもありました。きょうの漫才を見ていると、やはり「たりない」を感じるものでしたが、お2人はその辺りいかがですか?
【若林】それもう1ヶ月前から考えていたでしょう(笑)?
【山里】でも、なんかたりなさは変わっていると思うんです。若ちゃんが提案してくれたことが(漫才のテーマにもなっているが)今回、2人が一番伝えたかったのって、あそこだったんですよ。
【若林】「こういうことない?」って聞いたら「わかる!」みたいになって。自分ひとりしか思っていないことかなと思っていたら、同じように感じているんだって。4年半空いていますから、なんか最初に(山里に)会った時のことを思い出して。
【山里】なんか自分が抱えていたモヤモヤを、若ちゃんがセンターマイクの前で出させてくれるっていう感じの漫才を作ってくれた。(漫才の内容を踏まえて熱弁)
【若林】(漫才の内容を踏まえたツッコミ)
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