韓国大統領、日中関係を静観 日韓「未来志向でうまくいくよう努力」

2025/12/03 22:22 

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 韓国の李在明大統領は3日、外国人記者を対象にした記者会見で、急速に悪化している日中関係について「私たちが一方の肩を持つことは、対立を激化させる要因になる」と述べ、静観する姿勢を示した。東アジアは安全保障面で「危険な地域だ」とも話し、「協力できる部分を最大限見つけることが望ましい」と語った。

 一方、日韓関係については「未来志向的にうまくいくことを願っているし、そうなるよう努力する」と強調。首脳が相互に往来する「シャトル外交」で高市早苗首相の出身地、奈良県での会談に改めて意欲を見せた。

 日韓ではカンボジアを拠点とした特殊詐欺事件の摘発が相次いでおり、「麻薬、賭博、詐欺。三つの国際犯罪は国際協力が必ず必要な分野だ」とも指摘した。現在、韓国政府は情報機関の国家情報院や捜査当局などを「総動員」して被害撲滅に向け対応しているとし、「同じ被害国が協力してくれれば大きな助けになる」と訴えた。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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