東宝発の短編アニメ『もし、これから生まれるのなら』国際映画祭で観客賞銀賞 「とつきとおか」…

2026/08/27 10:17 

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『もし、これから生まれるのなら』(『GEMNIBUS vol.2』収録)海外版キービジュアル  Ⓒ2026 TOHO CO., LTD.

 東宝の才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」から誕生した短編アニメーション『もし、これから生まれるのなら』(英題:echo)が、カナダ・モントリオールで開催された「第30回ファンタジア国際映画祭」で、最優秀アニメーション短編映画部門の観客賞銀賞(Silver Audience Award for Best Animated Short Film)を受賞した。

【画像】『もし、これから生まれるのなら』場面カット

 本作は、今年3月に劇場公開された短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.2』の収録作品。土海明日香が監督を務め、まだ見ぬ母を探す名もなき双子が、案内人に導かれながら不思議な世界を旅する姿を描く。

 臆病な妹と無邪気な兄が降り立ったのは、とある星。2人は母を探して先へ進むが、その道は母の悲しみによって崩れかけていた。子どもたちがこの世に生まれる前の「とつきとおか」を、色彩豊かなアニメーションで表現した約20分の作品となる。

 ファンタジア国際映画祭は、北米最大級のジャンル映画祭の一つ。観客賞は、現地で作品を鑑賞した観客の投票によって決定される。

 同映画祭でアニメーション・プログラミング・ディレクターを務めるルパート・ボッテンバーグ氏は、「感情豊かで、アニメーションを通じたストーリーテリングが極めて洗練されており、初めて観た瞬間に『すぐにでも上映したい』と熱望した作品でした」と評価した。

 短編アニメーションプログラム「Anime no bento 2026」のオープニング作品として上映され、ボッテンバーグ氏は、「『誕生』を描いた物語は、このプログラムの幕開けを飾り、続く短編作品の流れを決定づけるのに完璧な作品でした」と振り返っている。

 国内では、世界的なアニメーション拠点として注目を集める「ひろしまアニメーションシーズン2026」に新設された、日本作品対象の「HAMコンペティション」にも選出。「ソリッドなストーリーテリング」を選考対象とする「HAM STAR」部門で、8月22日に公式上映された。

 「GEMSTONE Creative Label」は、作品形式や過去の実績を問わず、次代のクリエイターが才能を発揮できる場をつくることを目的に、東宝の若手社員が立ち上げたプロジェクト。これまでにも、ちな監督の『ファーストライン』(2024年)、関駿太監督の『ソニックビート』(2025年)、村上リ子監督の『顔のない街』(2025年)などが国内外の映画祭に選出されている。

■ルパート・ボッテンバーグ氏(ファンタジア国際映画祭 アニメーション・プログラミング・ディレクター)のコメント(全文)

 土海明日香監督の『もし、これから生まれるのなら』がファンタジア2026で観客賞を受賞したことを、大変うれしく思います。映画祭のプログラマーにとって、観客が「面白い」と評価することほど、「自分たちの作品選定に価値がある」と実感できる瞬間はありません。

 GEMSTONEの製作作品としては、昨年の関駿太監督の『ソニックビート』に続き、連続の上映となりました。今年も『GEMNIBUS vol. 2』から新たに短編映画を上映できることに、非常に興奮しておりました。GEMSTONE Creative Labelは、次世代の素晴らしい映画制作を担う、大胆で独創的な才能を育成するインキュベーターとして見事な役割を果たしています。

 土海監督の『もし、これから生まれるのなら』は、感情豊かで、アニメーションを通じたストーリーテリングが極めて洗練されており、初めて観た瞬間に「すぐにでも上映したい」と熱望した作品でした。私は本作を、毎年恒例の短編枠である「Anime no bento 2026」プログラムに組み込みました。今年の同枠は、主要なスタジオや、実績のあるクリエイターから新進気鋭の才能までが集まり、これまでで最も強力なラインナップとなっていました。「誕生」を描いた 『もし、これから生まれるのなら』の物語は、このプログラムの幕開けを飾り、続く短編作品の流れを決定づけるのに完璧な作品でした。

 『もし、これから生まれるのなら』の傑出した素晴らしさによってプログラム全体がより力強いものとなり、ファンタジアの観客がこの作品を評価したことを、心からうれしく思っています。
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