ロサンゼルス火災1週間、鎮火のメド立たず 死者25人 1.2万棟損壊

2025/01/15 17:45 

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 米西部カリフォルニア州ロサンゼルスや周辺で続く山火事は、14日で発生から1週間となった。強風と空気の乾燥による延焼はなおも広がっており、鎮火のメドは立っていない。死者は少なくとも25人に上ったほか、行方不明者の捜索が続いており、犠牲者がさらに増える可能性がある。

 米メディアによると、火災は数カ所で同時多発的に発生した。14日までに計155平方キロ以上を焼き、1万2000棟以上の建物が損壊した。死者はイートン地区で17人、パシフィックパリセーズ地区で8人に上った。両地区では空き巣被害も相次いでおり、夜間外出禁止令が出されている。

 画像の分析などから、イートン地区では電線の不具合が、パシフィックパリセーズ地区では昨年末に起きた別の火災が、山火事につながったとの見方が出ている。ただ、明確な原因は不明だ。

 15日にかけて予想される強風で、さらに火災が拡大する恐れがある。14日朝時点でも約8万8000人に避難命令が出ており、住居を失った住民の避難生活の支援も課題になっている。火災現場だけでなく、周辺地域でも煙による健康への悪影響が懸念されている。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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