訪日外国人客3687万人で過去最多 消費額53%増で8兆円突破

2025/01/15 16:15 

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 政府観光局(JNTO)は15日、2024年の訪日外国人客数(推計値)が累計3686万9900人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年(3188万2049人)を大幅に上回り、過去最多を更新した。また観光庁は24年の訪日客の消費額(速報)も発表し、23年比53・4%増の8兆1395億円で、初めて8兆円を突破した。

 アジアからの訪日客が多くを占めるものの、滞在日数の多い欧米や中東からの訪日客の伸びが目立ち、円安を背景に消費額を押し上げた。

 24年12月の訪日客は348万9800人。前年同月比27・6%増、19年同月比でも38・1%増で、単月として過去最多を更新した。クリスマスや年末年始に合わせて旅行需要が高まり、統計開始以来初めて単月で340万人を超え、勢いは続いている。

 24年累計の訪日客は、国・地域別でみると、韓国881万7800人▽中国698万1200人▽台湾604万4400人▽米国272万4600人――など。

 年間消費額の費目別構成比は、宿泊費33・6%(2兆7366億円)▽買い物代29・5%(2兆3994億円)▽飲食費21・5%(1兆7460億円)――などと続いた。1人当たり旅行支出は23年比6・8%増の22万7242円だった。

 旅行大手JTBは、25年の訪日客の見通しについて「コロナ禍後の急激な需要回復が一巡し、伸び率が緩やかになる」としつつも、24年を上回る年間4020万人と予想している。

 政府は30年に訪日客6000万人、消費額15兆円の達成を目標に掲げ、地方誘客の促進のほか、過度な混雑やマナー違反などオーバーツーリズムへの対策を強化している。【佐久間一輝】

毎日新聞

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