東京海上HD、新社長に小池昌洋氏 53歳、異例の若さ

2025/01/14 20:23 

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 東京海上ホールディングス(HD)は14日、小池昌洋常務執行役員(53)が社長に昇格する人事を発表した。6月の株主総会後に就任する。社長交代は6年ぶりで、小宮暁(さとる)社長(64)は代表権のない会長に就く。50代前半での社長就任は大手金融機関では異例。組織の若返りを図るとともに、海外・新規事業の拡大を目指す。

 小池氏は東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)で商品開発や法人営業を担当し、経営企画部長などを歴任。現在は米国に駐在し、中南米や北米事業に携わる。小宮氏は14日の記者会見で「専門性とコミュニケーション力と情熱があり、国内外の事業に精通している」と選任理由を説明した。国内外の企業買収などで経営の多角化を進めており、小池氏は「新たな挑戦を絶え間なく続け、成長軌道に乗せていく」と抱負を述べた。

 一方、2023年以降は損害保険業界で相次いで不祥事が発覚しており、「グループ全体の優先課題として、信頼回復にしっかり取り組みたい」と話した。【井口彩】

毎日新聞

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