ガザ北部への住民帰還始まる ハマス、30日にも民間女性解放へ

2025/01/27 18:25 

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 イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦が続くパレスチナ自治区ガザ地区で27日、ガザ北部への避難民の帰還が認められた。幹線道路では食料や家財道具を持って北部へと向かう大勢の住民が列を作った。

 ガザ北部は2023年10月に始まった戦闘で激戦地となり、大規模な空爆が繰り返し行われた。住民の大部分は南部へと逃れ、テントなどで避難生活を送っていた。中部デルバラーで3日間、帰還を待っていた男性はAP通信に「(中東戦争で故郷を追われた)先祖のように、我々ももう戻れないと思っていた」と喜びを語った。

 停戦合意では、北部への帰還は25日にハマスが生存している人質の民間人女性(29)を引き渡した後に認められる予定だった。だが、ハマスはこの日、先に女性兵士4人を解放。イスラエルは「停戦合意違反」だと反発し、ガザ北部への帰還を認めていなかった。

 停戦交渉を仲介するカタールなどの発表によると、ハマスは26日、この女性を含む人質3人を30日に解放することに同意。これを受け、イスラエルは27日朝、住民の北部への帰還を容認した。ハマスは2月1日に計画されていた人質3人の解放も予定通り行うという。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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