トランプ米大統領が１０日放送のＦＯＸニュースのインタビューで、１月２０日の大統領就任以降に、中国の習近平国家主席と「電話協議した」と述べたことについて、中国外務省の郭嘉昆・副報道局長は１１日の定例記者会見で、事実関係の確認を避けた。「（就任前の）１月１７日に習主席はトランプ大統領の要請で電話協議した。中国側はすでに関連する情報を発表している」とだけ述べた。

　米中を巡っては、トランプ米政権は２月４日、合成麻薬「フェンタニル」への対策が不十分だとして、中国からの輸入品に１０％の追加関税を発動。中国も１０日、米国産の石炭などに最大１５％の追加関税を課す報復措置を講じた。

　トランプ氏は追加関税の発動前に習氏と電話協議する意向を示したが、その後「急いでいない」と話していた。両首脳はトランプ氏の就任直前の１月１７日に電話協議し、対話の継続などを確認している。【北京・岡崎英遠】