アスレチックスと契約の桐朋・森井 「異例や前例は気にせず前へ」

2025/02/11 18:29 

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 米大リーグ(MLB)アスレチックスとマイナー契約を結んだ東京・桐朋高の森井翔太郎選手(18)が11日、チームカラーを意識したネクタイとスーツで同校で記者会見し、「一歩一歩やるべきことをやってメジャーに上がりたい」と述べた。

 日本のプロ野球を経ずに投打「二刀流」で米球界に挑むことには「異例や前例という言葉は気にせず前に進んでいく」と語った。

 MLBの9球団からオファーがあったといい、アスレチックスを選んだ理由を「二刀流への挑戦を高く評価してくれた。若手を積極的に起用する球団で、自分にもチャンスがあると思う」と話した。5年後をめどにメジャー昇格を目指し、「投打にトップレベルの成績を残したい」と意気込んだ。

 「二刀流」で活躍するドジャースの大谷翔平選手については「まだまだ遠い存在だが、いつか追い抜きたい。投打ともに対戦するのは嫌ですね」と笑顔を見せた。

 1月に契約した後は約1カ月間、米アリゾナ州のチーム施設でトレーニングに励んだ。「選手たちの体の大きさに衝撃を受けた。まずは環境にしっかり慣れていきたい」と話した。3月上旬に再び渡米し、5月ごろのルーキーリーグ開幕に向けて調整する予定。

 森井選手は東京都府中市出身。小学生の時には「武蔵府中リトル」でリトルリーグの全国大会「MLB CUP」で連覇した。桐朋高では最速153キロ、高校通算45本塁打を記録し、日米球団から注目を集めた。1月15日にアスレチックスとマイナー契約。AP通信によると、契約金は151万500ドル(約2億3600万円=為替レートは入団合意時)。【牧野大輔】

毎日新聞

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