２０２４年パリ・オリンピック柔道男女混合団体で銀メダルに輝いた新添左季さん（２８）が１０日、出身地・奈良県橿原市の亀田忠彦市長に選手引退を報告した。新添さんは「応援いただいた恩返しに、これからも県内の子どもに柔道を教えたい」と話した。

　新添さんは小学１年の時、橿原市柔道クラブで競技を始めた。天理中・高、山梨学院大を経て自衛隊所属の柔道選手として活躍。パリ五輪では女子７０キロ級個人戦の準々決勝で敗れたが、団体戦は２勝し日本の銀メダルに貢献した。２４年１２月に引退を表明した後は、自衛隊で柔道コーチを務めている。

　新添さんは「何度も挫折しながら柔道を続けた自分に花マルをあげたい。この経験を子どもたちに伝えたい」と話していた。【皆木成実】