韓国最大野党の代表、防弾服の着用を開始 「暗殺計画」の恐れ訴え

2025/03/19 18:56 

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 韓国の進歩系の最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表が19日、防弾服の着用を始めた。同党は李氏が暗殺される恐れがあると訴えている。韓国では「非常戒厳」の宣布を巡り尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が弾劾訴追された後、与野党の対立がこれまで以上に激しくなっている。

 共に民主党は今月12日、多くの同党幹部や議員が「ロシア製の銃を密輸して代表を暗殺する計画がある」とのテキストメッセージを受け取ったと明らかにしていた。実際に暗殺計画があるのかどうかは不明。警察は同党の要請を受け、18日から李代表の身辺警護を開始した。李代表は19日、屋外で開かれた党会合で、防弾服を身につけて現れた。

 李氏は、次期大統領に誰がふさわしいかを問う世論調査の大半で首位を走っている。2024年1月にも南東部・釜山で、支持者のふりをした男性に首付近を刺されて負傷したことがある。韓国メディアによると、容疑者は襲撃の理由について「李氏が大統領になることを阻止するため」などと供述した。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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