金正恩氏がロシア・ショイグ氏と会談 ウクライナ侵攻支持を強調

2025/03/22 17:55 

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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は22日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が21日に訪朝中のロシアのショイグ安全保障会議書記と会談したと伝えた。両氏は、有事の相互軍事支援を含む露朝の「包括的戦略パートナーシップ条約」を「無条件に実行していく」ことで一致したという。

 金氏は、ロシアのウクライナ侵攻に関して「ロシアの戦いを変わらず支持することは、北朝鮮政府の確固たる選択だ」と強調した。北朝鮮はロシア支援のため、昨年から派兵している。米露間でウクライナでの停戦などを巡る交渉が続く中、ショイグ氏は最新の状況を伝えたとみられる。

 朝鮮中央通信によると、ショイグ氏はプーチン露大統領の「重要親書」を金氏に渡した。内容は明らかにされていない。会談では国際情勢などについて話し合い、「両国指導部の完全に一致した立場」を確認。安全保障など多分野での協力を強化するための取り組みも協議したという。

 金氏とプーチン氏は昨年6月に事実上の露朝軍事同盟となる包括的戦略パートナーシップ条約を結んだ。北朝鮮はこれまでに、ロシアへ1万人以上の兵士を派遣したとされる。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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