11分の宇宙旅行 参加者は全員女性 ケイティ・ペリーさんら無事帰還

2025/04/15 09:51 

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 米宇宙開発企業ブルー・オリジンは14日、米人気歌手のケイティ・ペリーさんら女性のみ6人を乗せたロケットを南部テキサス州から打ち上げた。高度約100キロまで上昇して宇宙空間に到達し、6人は発射からおよそ11分後に地球に無事帰還した。

 女性のみの宇宙飛行は、旧ソ連の宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワさんが1963年に単独飛行して以来となる。

 今回搭乗したのは、ジャーナリストのゲイル・キングさん、性暴力被害者の権利擁護に取り組む活動家アマンダ・グエンさんら。無重力状態を数分間体験した6人は、ロケットから分離したパラシュート付きのカプセルで帰還した。ロケット本体はエンジン噴射を利用して衝撃を和らげながら射場に着陸した。

 娘が見守るなかで飛行したペリーさんはカプセルから降りると地面にキスをし、「愛による結びつきを感じた」と述べた。飛行中はルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」を口ずさんだという。

 米メディアによれば、これまで世界で宇宙飛行を経験した700人以上のうち、女性は15%程度しかいない。ブルー・オリジンの有人飛行は11回目。同社は今回のメンバーの搭乗費用については明らかにしていない。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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